ボイスキュー2019年9月

ボイスキュー

ボイスキュー2019年9月

あいかわらず、芥川賞・直木賞の受賞作は話題になることが多く、手に取ろうと思われる方もおられるかと思います。今回の直木賞は浄瑠璃を扱ったものでした。それにちなんだ本を紹介します。

渦-妹背山婦女庭訓魂結び-

第161回直木賞受賞作。
芝居小屋が立ち並ぶ大坂道頓堀。虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた…。浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた、著者初の時代小説。

仏果を得ず

「直木賞」と「文楽」のふたつのキーワードが出てきましたら、この本をおすすめしない訳にはいきません。「まほろ駅前多田便利軒」で2006年に直木賞を受賞された三浦しをんさんは、大の文楽好きでも知られています。“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春の物語です。

文楽 (日本の伝統芸能を楽しむ 4)

日本の伝統芸能が楽しく見られる基礎知識と、舞台の裏ではたらく人たちの仕事ぶりをわかりやすく解説したシリーズ。330年ほど前に、江戸時代の大阪で生まれた人形芝居「文楽」を取りあげます。文楽ってどういうもの?上演中の舞台はどうなっているの?江戸時代の大阪で生まれた人形芝居、文楽を楽しく見られるような事柄を解説します。床山、小道具など、舞台を支える人たちの仕事ぶりも紹介しています。