BE・ME 2014年4月

BE・ME

BE・ME 2014年4月

婚活コンシェルジュ-結婚相談サービスのあり方を考える-

こちらの本はよくある婚活本と思いきや、家族社会学を専門とする社会学博士で大学教授である著者による実用的なフィールドワークの集大成です。

セミリタイアで名誉教授に退いた後、著者は仲人業を開設し、婚活支援の最前線に乗り出します。「個人中心結婚」の時代に、結婚相談サービスの縁結びサポーターとしての質向上とデート文化育成の重要性を説きます。

地震と独身

東日本大震災後、報道される「絆」は家族という文脈で語られました。では、独身者は何を考えどう動いたのでしょうか。

例えば、家族を優先させた既婚者のかわりに激務に耐えた独身者はたくさんいました。逆に、家族や地縁で結ばれた人たちに囲まれながら、常に孤独を感じていた被災者もいたそうです。

報じられることのなかった独身者たちの物語を、インタビューをもとに綴ります。

海洋堂創世記

マニアでなくとも知っていて当たり前の存在になってしまった「海洋堂」ですが、その草創期には独特な熱が立ち込めていました。当時大学生だった著者はその熱気の中で、館長や専務、ボーメさんら原型師たちとともに、めくるめく日々を過ごします。

子どものおもちゃと誤解されがちだった「フィギュア」という存在を現在の地位に押し上げた「海洋堂」と「僕」の1980年代青春グラフィティです。

自殺のない社会へ-経済学・政治学からのエビデンスに基づくアプローチ-

帯には『個人の問題ではなく、社会全体の課題として』とあります。徹底的な実態把握から社会的・経済的背景を明らかにし、例えば、人が自殺した時に社会に与える経済的打撃などを数字で提示しながら個人の自殺が社会に及ぼす影響を具体的に著します。

人はなぜ自ら命を絶つ事態に追い込まれるのでしょうか。そして、どのような対策が効果的なのでしょうか。深刻な社会問題としての自殺について論じています。