ボイスキュー2021年5月

ボイスキュー

ボイスキュー2021年5月

今回は、児童コーナーに新しく入った本を紹介します。

つくしちゃんとおねえちゃん

 のんびりとマイペースな妹・つくしと、優等生でがんばり屋のお姉ちゃん・かえで。二人の姉妹の日常を描いた作品です。
 この本には、5つの小さなお話が入っています。最初に出てくるお姉ちゃんはなんだかちょっと恐そう。でも、読み進めていくうちに、少しずつお姉ちゃんの思いやりが伝わってきて、最後にはお姉ちゃんの優しい笑顔に、読み手もうれしくなる一冊です。

ロサリンドの庭

 身体が弱く、病気がちのエリックは、いつも一人でお留守番。毎日、ベッドから花と小鳥が描かれた壁紙を眺めていました。ある日、壁の中からコンコンコンとノックする音がして、突然できたドアから女の子・ロサリンドが現れたのです。それからはエリックが一人の時には、ロサリンドが遊びに来たり、ロサリンドの庭に招待してくれるようになりました。エリックは日に日に元気になり、やがて、お別れの日がやってきて・・・。
 北欧で読み継がれてきた、エルサ・ベスコフの知られざる名作です。

クルミ先生とまちがえたくないわたし-藤島クリニック再生計画-

 小学5年生の藤島基季は、お父さんと二人暮らし。家事と学校生活をキチンと計画的にこなす、しっかり者。しかし、お父さんが出張に行く間、変わり者の親戚のお医者さん・クルミ先生の家で数日を過ごすことになり・・・。正反対の二人がぶつかり合いながらも、心を通わせていく物語です。