「動かない」と人は病む　―生活不活発病とは何か―

• 大川弥生/著
• 講談社

「体がだるくてボーっとする」「なかなか病気が治らない」のは年のせい? 　実は「動かない」だけでかかる生活不活発病という病気があります。

誰にでもその可能性はありますが、病後の方や高齢者・被災者など支援を必要とする方がなりやすいそうです。支援をする側の家族やボランティアなどは「やってあげるのがいいことだ」と考えずに、「その人がその人らしく充実した楽しい生活を送ること」を考える基本方針が求められます。

年を重ねてもいきいきと充実した生活を送るために知っておきたいことを、介護の専門家がやさしく語ります。

主役はダーク―宇宙究極の謎に迫る―

• 須藤靖/著
• 毎日新聞社

宇宙を舞台とした時、物理学は哲学をも凌駕します。

現代の物理学・天文学の研究結果に基づいて、宇宙さらには我々の住む世界がどのように理解されているのかを、宇宙物理学研究の第一人者がユーモアを交えて語る、抱腹絶倒の宇宙論。物理学に苦手意識を持っている方にこそ読んで欲しい一冊です。

メーカー別にたどる国産オートバイの光芒―時代を創ったモデル達―

• 小関和夫/著
• 三樹書房

戦前から戦後にかけて登場した魅力的な国産オートバイ。当時の貴重なカタログや広告から大型サイズで図版掲載し、時代の流れや製造へのポリシーなどとともに、ていねいに解説しています。巻末には主要モデルのスペック表も収録し、資料的価値はかなり高いです。

いまこそロールズに学べ　　　―「正義」とはなにか?―

• 仲正昌樹/著
• 春秋社

ＮＨＫが放映した講義スタイルの番組によって、再注目を浴びるロールズの名著「正義論」。ロールズの唱える「justice」は、その訳語とされる「正義」とは微妙に異なります。流行となってしまった「正義」への誤解をとき、正しいリベラリズム理解を促す待望の一冊。普遍的価値がゆらぐ6～70年代アメリカで自由と平等を目指した「正義論」をクリアにまとめた入門書です。