ボイスキュー2018年8月

ボイスキュー

ボイスキュー2018年8月

原爆-広島を復興させた人びと-

毎年この季節には戦争を記録した新刊が発売されますが、今年のおすすめはこちらです。1977年生まれというまったく戦争を知らない世代の著者が『すばる』『小説すばる』に掲載した原稿を加筆・修正し出版されました。

現在も保存される原爆ドーム周辺は、多くの方々の純粋な思いが込められて整備が進められました。広島平和記念資料館初代館長・長岡省吾、広島市長・浜井信三、建築家・丹下健三…。原爆投下後の広島を蘇らせた人びとに光を当てたノンフィクションです。

新にっぽん奥地紀行-イザベラ・バードを鉄道でゆく-

明治11年(1878)に日本を訪れ、2カ月かけて江戸から蝦夷地まで旅したイギリスの女流紀行作家イザベラ・バード。彼女が泊まった宿や温泉を訪ね、当時の旅を検証、考察します。夏休みに実践してみるのも、読んで旅した気になるのにもおすすめの1冊です。

歩いて、食べる東京のおいしい名建築さんぽ-東京名建築ガイド-

今までもたびたび紹介してきましたが、静岡県出身のライター、甲斐みのりさんの新刊です。

古き良き百貨店「日本橋高島屋」、安藤忠雄による増築も話題を呼んだ「国際子ども図書館」などなど。名建築の趣とともに、おいしい食事・お茶・持ち帰りを味わえる、東京の建物を紹介します。レトロな建物は数あれど、現役の公共物件として活用されていると、気軽に見学出来るのが素敵ですね。