ボイスキュー2021年7月

ボイスキュー

ボイスキュー2021年7月

今月は、中郷分館の展示「食べ物をテーマにした本を読んでみませんか」にちなんだ資料をご紹介します。
まず、雑誌をご紹介します。中郷文化プラザで活動中の女性サークル「ときめ輝」さんの6月定例会がありました。6月は図書館について学ぼうという企画で、図書館の紹介の後、会員の皆さまにご自分の気に入った雑誌の紹介を考えて発表していただきました。その際、食べものをテーマにした雑誌「オレンジページ」を選んだ方がおり、「おいしそうな料理の写真がふんだんに使われていて、見ているだけでおなかがいっぱい。」と感想を交えて紹介していただきました。「ときめ輝」の皆さまに紹介していただいた案内は内容を集約し、中郷分館の雑誌架に掲示してありますので、ぜひご覧ください。
それでは「食べもの」をテーマにした本もご紹介します。

食堂メッシタ

 「メッシタ」とは、「ワインバー・酒場」を意味するイタリア語です。主人公満希が「食堂メッシタ」と名付けたのが目黒の小さなイタリア料理店。ライターの笙子はあることから心に深い傷を負い、その傷を癒すかのようにこの店に通い詰めます。この店を単身で切り盛りする満希は、イタリア料理への情熱が満ち溢れ、その料理は笙子ばかりでなく、食する人を惹きつけていきます。満希の葛藤する人生を追いながら、イタリア料理とそれを取り巻く人々が織りなす物語。登場する料理が次々と脳裏に浮かび、いつしか心まで満たされるような温かみのある小説です。

おちゃのじかんにきたとら

 お茶の時間にとらがきて、「ご一緒させてもらえませんか」と言ったらあなたはどうしますか?おかあさんとソフィーは家に訪ねてきたとらをあたたかく迎え入れます。とらはとてもお腹が空いていたのです。そのとらが食べたものとは?おかあさん、ソフィー、会社から帰ってきたおとうさんの3人家族のやりとりがおおらかで、とても素敵な絵本です。


最後は児童新着図書からご紹介します。

チョコレートのおみやげ

 チョコレートを口にして、「時間がとけていくみたい」と言ったみこおばさんが、五年生の女の子ゆきちゃんにしてくれたお話とは。大切なものは何かを問われているような、甘くて、ほろ苦い物語です。子どもだけではなく、大人も味わっていただきたい一冊です。