BE・ME 2012年10月号
BE・ME
BE・ME 2012年10月号
幕府のふみくら-内閣文庫のはなし-
内閣文庫とは、江戸時代に将軍家の文庫として設けられた紅葉山文庫の流れをくみ、典籍や古文書を受け継いできた貴重な文庫です。その歴史、49万冊に及ぶ所蔵資料の特色、収書、保管、補修・防虫、展示会などについてまとめられた一冊です。
この内閣文庫は、駿河御譲本・駿河御文庫本という、駿河(静岡)の名がつくコレクションがその礎となっています。いうまでもなく、駿河に隠棲した家康が整えたものです。二代将軍秀忠に譲った御譲本、家康の息子たちが興した御三家に贈った御文庫本。それらが21世紀の日本に住む私たちの目に触れるまで受け継がれるとは、当の家康も想像していなかったでしょう。
余談ですが、静岡県立図書館は、旧江戸幕府の遺産である葵文庫の書物を所蔵しており、特別展示や見学会の時などに実物を見ることができます。機会があれば、是非どうぞ。
人を助けるすんごい仕組み-ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか-
ボランティア経験なしの早稲田大学大学院専任講師が、日本最大級の支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」をどうやってつくったのか?代表をつとめる著者が、人を助ける仕組みと支援の舞台裏をはじめて明かします。
ボランティアといえども、きちんと組織されたバックヤードがなければ、一歩も前へ進むことはできません。「構造構成主義」という独自のメタ理論を提唱し、これまでは医療現場への提言が多かった著者による行動と実績の記録です。
素敵な蔵書と本棚-本を愛する人にとって家中の空間全てが本の装飾に-
インターネット全盛の世の中であろうと電子書籍が登場しようと、紙の書籍から得られる歓びにはかなわない。プライベートな空間には可能な限り、本を置いておきたい。そんな方はまだまだ多いのではないでしょうか。
こちらの本には、リビング・書斎・キッチン・ベッドルーム・階段・子ども部屋と、住まいの各部屋で本をどのように収納するかというアイデアが満載です。本を置くことで空間に息吹を与えるテクニックを豊富な実例で解説しています。
著者は『ザ・ワールド・オブ・インテリア』誌副編集長で、洋書ならではの美しい写真が大きなカットで使われています。
教師・親のための子ども相談機関利用ガイド-もうひとりで悩まないで!-
子どもは保護者だけ、教師だけで育てているのではありません。
子どもの問題行動は、しつけが悪いせいではなく、専門家のサポートが必要なケースが多くあります。保護者、教師、専門家、それぞれの役割をふまえた三者の連携と地域の暖かいまなざしこそが大切です。
この本は、子どものことで困ったときにその対応のヒントが得られるハンドブックです。