BE・ME 2012年9月号

BE・ME

BE・ME 2012年9月号

茶味空間。-茶で読み解くニッポン-

「見立て」って何?「松花堂弁当」の由来とは?「曼荼羅」には何が描かれている?「千利休」ってどうしてスゴいの?

名前だけは知っていても、これらの言葉についてあなたはどれだけ語ることができますか?

茶道に起源をもつ身の回りの物事は数多く、私たちは日々の生活の中で間接的に「茶の湯」の世界に触れながら過ごしています。自分自身を振り返りながらさらに心ゆたかな日々を送るために、日常の中に茶の湯の精神を再発見し愉しむのはどうでしょうか?

著者は武者小路千家次期家元である千宗屋。利休の末裔で、現代茶の湯の若き牽引者による、日本文化解説の入門編です。

静岡・浜松(ことりっぷ)

新東名の開通をめぐり、改めて観光地としての静岡に注目が集まっています。20~30代の女性をメインターゲットとした「ことりっぷ」にも「静岡・浜松」が登場しました。

「ことりっぷ」は、親しみやすく持ち運びやすい装丁で、電子書籍・スマホ等との連動もでき、イマドキのオトナ女子から支持される人気のガイドブックです。

静岡・浜松の旅の情報が、「みる」「たべる」「かう」「とまる」の4つのジャンルにわけて紹介されています。独自のセンスで提案される新しい旅のプランも、静岡に住み慣れた身にはとても新鮮に映ります。

こっそりごっそりまちをかえよう。-このおおきな世界をつくるほんのちいさな作戦。-

じぶんのいえにあだ名をつけよう。自分がねこだったら近所のどこで昼寝するか考えてみよう…。

ユーモアあふれる問いやルール、イラストで、人口格差、エネルギー、超少子高齢化など、現代都市が抱える問題をやさしく解説しています。一見すると若い人のみを対象にした本に思えますが、意外なことに、統計や参考資料の出典もしっかりしていて、その提案が単なる夢想ではないことに驚かされます。

挿絵を担当した斉藤弥世は、静岡県生まれで静岡文化芸術大学デザイン学部卒業。グランシップイベントカレンダー「オンボード」の表紙なども手掛けています。

男も出番!介護が変わる

急速にすすむ社会の高齢化の中では「介護は女の仕事」「男に介護は無理」などと、もはや言っていられません。

介護すべき家族を抱えながら今まで介護に関わってこなかった方には、まず意識して欲しい、と著者は綴ります。今まで気がつかないふりをしてきたことを意識しだせば、家族の絆はかならず強固なものになっていくはずです。

身内5人を看取った介護の達人である著書にも、自分の伴侶に何かを頼んだり期待することが、怖くて言えない、できないと思う時期があったそうです。そんな経験を踏まえて、理屈ではのりきれないリアルな介護の問題点と、突破口への道のりをこの本によって提示してくれています。

また独自の視点で、介護する側される側の心のあり方、介護や子育てを終えたあとの生き方などにも触れているので、介護をまだ身近に感じていない方でも共感しやすいでしょう。