ボイスキュー2023年4月
ボイスキュー
ボイスキュー2023年4月
4月に入り、まさに春爛漫。図書館も新年度のスタートを切りました。今回は、中郷分館に入った新着図書から「作り出す」をテーマに3冊の実用書をご紹介いたします。
猫のためのDIY家づくり―DIYで最高の猫家具をつくる!―
猫を愛してやまない方へ、またモノづくりや動物に興味がある方へ、こんな本はいかがでしょう。掲載している猫のための家具は、キャットタワー、トイレカバー、ステップ、くぐり孔など20種類以上。中には100円ショップの材料でつくる爪とぎスツールなどもあり、お手軽にDIY体験ができそうです。この本は「猫家具の基本」「猫が遊べる家具づくり」「猫のお悩み解決家具」「DIYの基本」の4章で構成されています。その内容はイラストや写真がたっぷり使われ、わかりやすく丁寧に説明されています。巻末には、なんと執筆者20人のプロフィールが載っています。猫住宅と猫家具のプロが考案した逸品を見ていると、猫の年齢や性格にあった家具を手作りしてみたくなるかもしれません。
フェルトのかわいい知育おもちゃ―たのしくまなべる!―
「子どもの成長を手助けしてくれる、フェルトの知育おもちゃをつくってみませんか?」とこの本のプロローグに記されています。さて、その内容は、赤ちゃんから小学校入学前の子ども向けに作られた、温かみがあり安全なおもちゃが全16種類、年齢別に掲載されています。0才向け「にぎにぎ」や「モビール」はプレゼントしても素敵かもしれません。3.4才向けには、ライオンや羊の口がファスナーでできていて、食べものを食べさせられるおもちゃなどがあげられ、楽しめそうです。小学校入学前向けには一車両ずつ数字がふられ、面ファスナーで車両が脱着可能な新幹線のおもちゃが紹介されています。実物大で、色付き説明付きの型紙は制作時に役立ちそうです。子育てを手作りで楽しみたい人や、それを応援したい人にもヒントになる1冊ではないでしょうか。
子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密-一生ものの対話力を磨く-
著者は2児の母で、フリーランス編集・ライターです。育児・教育雑誌「AERA with Baby」の編集・執筆に携わり、2015年頃から家族会議の取材を始めたそうです。この本では6つの家族会議を取材し、それぞれの家族会議の進め方などを紹介しています。読んでみると、家族のありのままの姿を綴ってあり、親近感がわいてきます。最終章「家族をもっと好きになる」で著者は「親と子が「他人」として意見を出し合うことに挑戦する。」「家族だからこそちゃんと言葉にして話す。」「お互いを認めていくことで家庭がもっと風通しがいいものになる。」と家族会議についてまとめています。構えずにざっくばらんに話し合う機会を作ることは、いろいろな場面で役立ちそうです。