ボイスキュー2020年10月

ボイスキュー

ボイスキュー2020年10月

今回は、中郷分館に最近入った新しい本を紹介します。

欲が出ました

子どもにも大人にも人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんのエッセイ集です。ついつい考えすぎちゃうヨシタケさんが、「ネコにほめてもらいたい」「架空の島で休暇を取りたい」といったユニークな「欲」をイラストとともに紹介します。

4さいのこどもって、なにがすき?

ヨシタケさんの作品に関心がある方はこちらのウンゲラーというフランス人絵本作家の作品もいかがでしょうか。「すてきな三にんぐみ」の作者として日本では有名です。また、訳者のこみやさんは、三島に講演に来てくださったこともあります。4歳の子どもって何が好き?かけっこに、ジュース、シーソー遊び、絵本におもちゃ、おっきい音を出すのも好き。子どもたちとそれを温かく見守る大人のおはなしです。

名探偵ポアロ ABC殺人事件(ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)

名探偵ポアロのもとに、ABCと名乗る人物から犯行を予告する挑戦状が届きます。ポアロは事件を止められるのか?あまりにも有名なミステリーの古典ですが、ジュニア向けの装丁で出版されている新しいシリーズに収録されています。ジュニア向けとはいえ、出版社は海外ミステリーに定評のある早川書房ですので、どの年齢の方にもおすすめできる作品となっています。

闇を裂く道

大正7年に着工された丹那トンネルは、完成までに16年もの歳月が必要でした。土塊の崩落、凄まじい湧水に阻まれ多くの人命を失うという難工事で、作者の吉村さんは、丹念な取材を重ねこの長編を執筆しました。リニアについて改めて静岡県民が考え直さなければならないこの時期に改めておすすめしたい1冊です。中郷分館では、古典的名作の買い替えもすすめています。是非、手に取ってご覧ください。