図書館員の気になる一冊 2016年10月
図書館員の気になる一冊
図書館員の気になる一冊 2016年10月
妖怪古今東西
ハロウィンを月末に控え、楽しみながら準備を始めている方もおられるのではないでしょうか。旧街道でのパレードもすっかり三島名物になりました。
今月は、古今東西の妖怪を取り上げた本をご紹介します。
WILDER MANN-欧州の獣人-仮装する原始の名残-
フランスの写真家、シャルル・フレジェの出世作です。
古くからヨーロッパで行われてきた祝祭の儀式から、男たちが獣人(ワイルドマン)、熊、山羊、悪魔などに扮した写真を紹介します。動物の仮面、長い外套、藁の胸当て…。
フレジェは民俗学をテーマにした作品が多く、近著には『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭―万物に宿る神々の仮装』もあります。
水木しげる妖怪道五十三次 新装改訂版
昨年、惜しくも鬼籍に入られた稀代の妖怪絵師・水木しげる。
今も熱心なファンに慕われる天才が、広重の「東海道五十三次」をモチーフに、2年の歳月をかけて描いた55葉の大妖怪画集です。のべ300を超える妖怪たちが繰り広げる、江戸・日本橋から京・三条大橋までの幻想道中。これぞ正しく日本のハロウィンパレードです。
三島はどんな風に描かれているのでしょうか。
ときめく妖怪図鑑
小説や漫画、ゲームなど、あらゆるエンターテインメントに登場する『妖怪』たち。彼らを理解するために、子ども向けでもなく、専門家向けでもないニュートラルな立ち位置で書かれた1冊です。「妖怪とは何者か」「妖怪の現代」などについて、豊富な図版とイラストを多用しながら、専門的な知識を分かりやすく紹介しています。全国の妖怪スポットも多数紹介。
マイ・ヴィンテージ・ハロウィン-由来やお祝いのしかたを知っておしゃれにかわいく楽しみたい-
ハロウィンの起源やいい伝え、地域ごとに行われるユニークな習慣などを紹介します。季節行事は由来がわかれば、もっと楽しくなります。
絵はがきや物語の挿絵のかわいいレトロな図版、トラディショナルな手作りグッズの作り方も満載です。今年のハロウィンは、これらを取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。