BE・ME 2012年5月号

BE・ME

BE・ME 2012年5月号

仙台ぐらし

仙台在住の作家・伊坂幸太郎さんのエッセイ集です。

仙台の出版社が出している雑誌『仙台学』に連載されたエッセイをメインに、震災後のエッセイと短編小説「ブックモビール」も加えて収録されています。

“ブックモビール”というのは、古い図書館用語です。現在は“移動図書館”と言い換えられており、三島市ではジンタ号がこれにあたります。

このタイトルからもわかるように、繊細に選ばれた言葉が、石巻を舞台にした物語を淡々と綴ります。主となる登場人物のひとりは、静岡からやってきたボランティアという設定です。

仮設のトリセツ-もし、仮設住宅で暮らすことになったら-

仮設住宅を快適に住みこなすアイデアの数々が紹介されています。

仮設住宅とは何かから、仮設住宅で暮らす心得、カスタマイズや収納のコツ、お悩み解決テクまで豊富な写真とイラストでよくわかります

ちょっと変わったハウツー本のようにも見えますが、今、実際に仮設住宅で暮らしている方々の生活と息吹きが伝わってくる貴重な本です。

仮設住宅で暮らすということは、未知のことかもしれませんが、決して他人事ではありません。集まってくつろぐ人々、笑顔で遊ぶ子どもたちの写真にほっとします。

大人の男の服装術-プロが教える本物のスーツの選び方から着こなしまで-

男の服装の本質は「礼節」と「気高さ」である、と銀座にアトリエを構える著者は説きます。

日本のスーツは、ハンガーに掛けたときの美しさが優先されて、体が入ったときの美しさが二の次になっているそうです。すでに活躍中のビジネス戦士も、これから飛躍する若いビジネスマンも、誇りを持ったスーツの着こなしに挑戦してみませんか?

池波正太郎の江戸料理を食べる

池波正太郎の作品でおなじみの料理が紹介されています。日本料理店「分とく山」総料理長が忠実に再現した品々の写真が、なんとも食欲をそそります。わかりやすいレシピつきなので、自分で実際に作ってみることもできます。

存命中の池波正太郎氏のエピソードも満載で、この本を読んでいると、江戸・東京両方の空気を味わっているかのようです。