ボイスキュー2021年4月

ボイスキュー

ボイスキュー2021年4月

今月は身近なものを慈しんだり、手作りを楽しんだりするための本をご紹介します。

美篶堂とつくる美しい手製本-本づくりの教科書12のレッスン-

 初心者向けの上製本から、本格的なコーネル装、ブックケースの作り方や、編集・デザインなど本づくりのすべてをレッスン形式で写真とともに解説します。
「美篶(みすず)」は古くから信濃の国を表す言葉でしたが、その名の通り、美篶堂は長野県伊那市にある製本会社です。都内のショールームや「本づくり学校」などの技術を普及する活動で、本好きの間だけではなく雑貨マニアなどさまざまな好事家たちに支持されています。

遺したい味-わたしの東京、わたしの京都-

 東京に暮らす平松洋子さんと京都に暮らす姜尚美さんが、自分のまちの「遺したい味」を教え合った往復書簡。手紙の形式を取ることでとても親しみやすく綴られていますが、単なる美食紹介にとどまらず、さりげなくのれんを掲げている飲食店が土地を守り、語る存在であることを教えてくれます。

お菓子はすごい!-パティシエが先生!小学生から使える、子どものためのはじめてのお菓子の本-

 冷たいアイスやゼリー、ふわふわのケーキ、サクサクのクッキー…。お菓子をおいしくつくる秘密を、4人のシェフやパティシエたちが教えてくれます。お菓子づくりがはじめてでも大丈夫。作りたいお菓子を見つけたら、どんどん作ってみましょう。プレゼントしたくなるおいしいお菓子のレシピが、多くの写真でわかりやすく掲載されています。「子どものための」とありますが、こちらの出版社は料理を専門としているため、幅広い年代の方が使いやすい本に仕上がっています。