ボイスキュー2023年5月
ボイスキュー
ボイスキュー2023年5月
5月に入り、図書館内の展示が児童コーナーでは、ベルナール・ビュフェ美術館で開催している企画展にあわせ、「こわくて、たのしいスイスの絵本」を展示しています。スイスは多くのすぐれた絵本作家が生まれた国で、その絵本は日本でも長く愛されています。よく見るとちょっとこわくてわくわくする、魅力にあふれたスイスの絵本を紹介、貸出ししています。今回は、その中から2冊紹介します。
こねこのぴっち
主人公の黒猫ぴっちは、リゼットおばあさん家にたくさんの動物と一緒に暮らしている子猫です。きょうだいの子猫たちと遊びたくないぴっちは、他の動物になりたいと思い、出かけていきます。アヒルのまねをして泳ごうとしたら池で溺れてしまい、病気になってしまいます。リゼットおばさんや動物たちに見守られ元気になったぴっちは、リゼットおばさんの家が一番いいところだと気づくお話です。描かれている動物たちの表情やしぐさがかわいらしい絵本です。
おおかみと七ひきのこやぎ
世界傑作絵本シリーズの中の1冊、グリムの名作昔話絵本です。七ひきのこやぎが留守番をしていると、オオカミがやってきてこやぎたちを食べるために、だまして家の中に入ろうとします。こやぎたちはなかなかだまされなかったのですが、とうとうオオカミを家の中に入れてしまい、食べられてしまいます。お母さんヤギが買い物から帰ってきて、寝ているオオカミのお腹を切って子どもたちを助け出し、オオカミをこらしめるお話です。長く読み継がれ、馴染み深い作品です。